初めてのバイク そしてハプニング・・・の巻
朝8時起床

もう少し寝ていたいのだけど、少しの時間でももったいなく感じてしまう。
のそのそと起き上がる。
朝ごはんはバナナパンケーキ+小さいジャッフル(焼サンド)
orオムレツののったトースト、紅茶orコーヒー
フルーツ盛り合わせで大満足の量。
かなりお腹がいっぱいになったところで、今日の予定へと移る。
私達がいるタガスから、ガムランの師匠コマンさんの家がある
デンパサールまではバイクで約45分と近いとは言えない。
そこで今回はバイクを借りて、通うことに…

私とIさんは原付には乗れるが、
バリで一般的に乗っているカブに似たバイクには乗ったことがない。
クラッチはないものの、ギアチェンジが必要なので、まずは練習してみる。

ギャアギャア騒いで練習する私たちを、
周りの人が不思議そうに見ている。
その光景は子供がはじめて自転車に乗る練習をしているのと
似ていたと思う。あほな日本人だと思われたかもしれない。
なかには練習中と知らず、何か困ってるのか?と
本気で心配してくれる人もいたりして、周りに迷惑をかけてしまった。
しばらくすると、まだまだ恐いながらもなんとか乗れる気がしてきた。
ウブドのむらをひと回りしてみる。
細い道で車に寄ってこられるととても恐い。
最初ギアチェンジのタイミングがいまいち
わからなかったが、乗ってるうちにそんなに変えなくても
走ることが解った。慣れればなかなかおもしろい。
調子にのってきたところで、今日のメインイベント
バリの正装クバヤをつくるために、デンパサールまで生地を買いに行く。

Aさんが後ろに一人乗っけて、2台ででかける。
何回か恐いこともありながら、
何とか無事にデンパサールのバドゥン市場の
すぐ隣にあるジャラン スラウェシに到着。
通りの両側に何十件もの生地屋が並ぶ。
バティックはもちろんサリーなどありとあらゆる生地がそろっている。
値段も安く店がありすぎてどこで買っていいのか
困ってしまうほど。

ただ一つ気をつけることは、ずっとついてくるおばさん。
このおばさんは頼みもしないのに、
勝手に付いてきて勝手に店の人と値段交渉を始めそのマージンをもらう。
おばさんが付いてくるだけで、生地の値段が3倍にも
4倍にもはねあがる。
こんなばかげた話はないので、付いて来られたら、
完全に無視し通すか本気で怒鳴るかして追い払うように。
この人がいる間は買い物しない方がいいと思う。
たくさんの店を物色しまくりサロン1枚とクバヤ用のレース生地を買う。

クバヤやサロンの生地の色やデザインは、
数え切れないほどあり、行くたびに流行が
変わっていたりして、いかにバリの人がおしゃれで、
クバヤに気を配っていて生活に根付いているかがよくわかる。

ウブドに帰る途中3分の1ほど来たところで、
前を走っていたAさんのバイクが急にスピードを緩める。
どうしたのかと思っていると、急に止まってしまった。
なんと、前輪がパンクしてしまったらしい。
周りを見渡しても何もない。
電話も家も…
どうすることもできず、とりあえずガソリンスタンドで助けを求める。
ラッキーなことにそのガソリンスタンドの
道路をはさんだ斜め向かいに、小さなバイクの修理屋さんがあった。
後々気にしてみていると、バリはバイクの修理屋が
いたるところにあることに気づいた。
それだけバイクが普及しているということなんだろうな。
店番をしていた中学生か高校生ぐらいの
若い男の子が、早速直してくれる。
バイクのパンク修理をみたことはなかったので、
日本のやり方とのちがいはわからないけど、
自転車のパンク修理とよく似ていた。使う道具はいたって簡単だった。

bunga kemboja フランジパニ

修理をしている男の子はとても背が高く、
やせていて何よりも手と足が長い!!
びっくりするほど長く、顔は典型的なバリ顔でかわいい。
バリの男の子はジャニーズ系が多く、
日本に連れて帰ったらデビューできそうな子がたくさんいる。
なんて思っているのは私だけ?
修理が済みいくらとられるのかとドキドキしてたら
3000ルピア(約30円)といわれ肩透かしを食らう。
そんなに安くていいのー?と良心的な男の子に感謝しながら再び出発。

ハプニングがあったものの無事に宿に着く。
もう日は暮れていた。
順番にマンディ(水浴び)してホッとすると
お腹がすいてることに気づく。
そういえばお昼ご飯を食べてなかったなあ…
またバイクに乗り散歩がてらウブドまで出かける。
ウブドの王宮の横においしいと評判の
バビグリン(豚の丸焼き)のワルンがある。
めちゃめちゃおいしい。
皮に豚の毛がのこっていたが、かなりの空腹とおいしさに
あまり気にならなかった。
ウブドの王宮では何日かまえからずっとお祭りがあり
その一環として、王宮横の会場では
無料でガムラン演奏や踊りが見れるようになっていた。
しばらくガムランを聞いていたが、
バイクに乗って疲れたのか、眠気には勝てず、帰って寝ることにする。
あしたからガムラン練習だ!頑張らないと…
自分に気合を入れてみる。